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【メンタージャム東京のご報告】
2011年2月 『中小企業のための公的資金活用セミナー』~講師 上地弘恭氏
2月16日(水)、東京・麹町会館にて、「メンタージャム東京」を開催いたしました。今回は、FMBコンサルタンツ株式会社 代表取締役 経営コンサルタントの上地弘恭氏(メンター会員)を講師にお招きし、~こんな時代だからこそ、コツを知って賢く活用~『中小企業のための公的資金活用セミナー』と題してご講演いただきました。
■上地 弘恭 氏のご講演より
上地 弘恭 氏
ご講演は上地氏の自己紹介から始まりました。会計事務所にお勤めのころ、銀行へ営業に行かれたことから、中小企業への融資や支援策について造詣を深められたそうです。
上地氏は最初に、政府による中小企業対策の概要として、予算組みや重点項目についてご説明されました。23年度予算は昨年より58億円の増加となるそうで、主な点は、「ものづくり」に関連した技術の維持や高度化などによる生産性の向上、融資保証などの資金繰り支援による経営の安定化です。「ものづくり」は公的支援において今年のキーワードとのことです。
公的支援は、平成11年の中小企業法改正により、広く浅い支援方針から「特定企業」に対する厚い支援へ変更となりました。では、「特定企業」とは? 上地氏は「新製品・新サービスの開発・提供などの新たな取り組みについて『事業計画書』を作成し国や都道府県に認定された企業です」と答え、「特定企業」に認定されるためのスキーム、「特定企業」に対する支援スキーム、中小企業新事業活動促進法などの法律にもとづく認定制度をご解説いただきました。
次に、お話は融資支援と補助金へすすみました。認定された企業は信用保証協会の一般保証枠に加えて別枠保険を受けることが可能となり、低利融資の道も開けます。銀行も融資のために、中小企業へ認定取得をすすめるところもあるそうです。今回は、事業状況の異なる3社が受けた融資事例をご披露いただきました。
一方、補助金は、まだ売り上げのない新規事業に対して用意されています。補助金の種類は、経済産業省や都道府県、外郭団体などにより3,000を越えますが、中小企業が採択されやすいのは都道府県や財団法人による補助金とのことです。上地氏は公募から受給までの時期に合わせた事業計画作りを支援し、受給の実績へ導きます。補助金は採択されることが目的ではありません。受給実績によって会社は信用度を増し、翌年も採択される可能性が高くなります。事例では、10回もの受給実績を持つ会社をご紹介いただきました。その「こつ」は、補助金額にとらわれず、確実に実行できる範囲の事業計画をたてることであり、自社の取り組みに合致した補助金を選ぶことです、と上地氏はお話しくださいました。
最後に上地氏は、補助金情報の載るホームページをご紹介くださり、「中小企業の経営者は将来への構想をいろいろお持ちです。お話を聞くことで私たちのビジネスチャンスも生まれます。これから補助金の公募シーズンに入りますし、お話のきっかけにしてください」と、ご講演を締めくくられました。
ご参加のみなさまも、熱心にメモをとられながらお聞きになっていました。「もっと詳しくお聞きしたかった」と講演時間の短さを惜しむお声や「事例のお話がわかりやすかったです」「とても興味深く聞きました。クライアントへ提案してみたいです」とのお声をいただきました。
上地さま、限られた時間のなかですばらしいご講演をありがとうございました。
第2部交流会は、同じく麹町会館にて上地氏の乾杯のご発声により始まりました。今回は、昨年12月に「メンターネットワーク」へ入会された東京虎ノ門法律事務所 弁護士の澤田繁夫氏にご挨拶をいただきました。最後に、日本筆跡心理学協会 筆跡鑑定人の根本寛氏にご自身のセミナーをご紹介いただきました。みなさま、ご登壇をありがとうございました。
次回3月17日(木)開催の「メンタージャム東京」は、~中小企業関連の重要ポイントを総点検~『23年度税制改正 即解セミナー』と題し、講師として税理士の髙橋昭彦氏をお招きします。
みなさまのご参加を心よりお待ちしております。
2011年3月17日(木)開催 「メンタージャム東京」のご案内
~中小企業関連の重要ポイントを総点検~
『23年度税制改正 即解セミナー』
■お問い合わせ・ご参加お申し込み先:
株式会社コンサルティングファーム メンタージャム事務局
TEL: 03-5212-7272 FAX: 03-5212-6090
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