【メンタージャム東京のご報告】
2009年1月『いよいよ実施！　裁判員制度への対応策』～講師　湊　信明 氏

　1月14日（水）、東京・麹町会館にて、「メンタージャム東京」を開催いたしました。今回は、湊総合法律事務所　弁護士の湊信明氏（メンター会員）を講師にお招きし、「いよいよ実施！　裁判員制度への対応策」と題してご講演いただきました。

■湊　信明 氏のご講演より

湊　信明 氏

　「裁判員制度は国民が有罪かどうかのみならず、有罪ならどのような刑にするかまで決めるという、国際的にもめずらしい制度です」と、湊氏のご講演は始まりました。

　国民が司法への信頼を失いつつある現在、裁判員制度には健全な社会常識や国民の意思を裁判に反映するという重大な目的があります。そのために裁判員は審議や主張に関して独立した職権を持ち、裁判官や検察官に協力の義務が定められているということを、湊氏は「裁判員制度の魂」という言葉を使いながら説明してくださいました。

　続いて、裁判員制度の内容について自作のテキストと最高裁判所の作成による「裁判員制度ナビゲーション」を用いて順次お話しいただきました。対象となる事件から合議体の構成、選任、実際の職務、裁判員の義務とすすみました。辞退についての丁寧な解説にはご参加のみなさまも、納得のいったご様子でした。企業の裁判員対策としては、選ばれた従業員への対応策にとどまらず、他従業員が裁判員との何気ない会話から法に触れる危険性（第百六条の2項）にいたるまで解説してくださいました。

　湊氏は、国民は敬遠したり気おくれすることなく司法に積極的に関わり、司法を変えていく気持ちを持っていただきたいと語られました。ご参加のみなさまからも「制度の趣旨や裁判員の権利について初めて理解できました」「司法改革への熱意が伝わりました」「通知が来たらやってみたいと思うようになりました」といった賞賛の声が寄せられました。
　湊さま、ご多忙のなか、わかりやすく熱いご講演を本当にありがとうございました。

　第2部交流会では、同じく麹町会館にて湊氏のご指名により、湊総合法律事務所　弁護士の歌丸彩子氏に乾杯のご発声をいただきました。次に、昨年9月に「メンターネットワーク」に入会された勝司法書士法人　司法書士の勝猛一氏にご挨拶を頂戴し、続いて有限会社メディカルサービスサポータズ　医業経営コンサルタントの岸部宏一氏、株式会社シー・シー・アイの平尾貴治氏から2社共催による診療所経営セミナーについてご案内がありました。
　登壇してくださったみなさま、ありがとうございました。

　次回2月18日（水）開催の「メンタージャム東京」は、「最新の再生現場の傾向とその対応策」がテーマです。講師には、VTCコンサルティング株式会社　代表取締役　笹雄一郎氏をお招きいたします。みなさまのご参加をこころよりお待ちしております。

2009年2月開催「メンタージャム東京」のご案内
～突然倒産のサインを見落とさない！～
『最新の再生現場の傾向とその対応策』

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