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【メンタージャム大阪のご報告】
2009年9月『模索を続ける成果主義の行方』~講師 八木 裕之 氏
コンサルティングファーム関西支局では、9月3日に「メンタージャム大阪」を開催いたしました。
今回は、「~人事制度の新たな潮流を読む~『模索を続ける成果主義の行方』」と題して、メンター会員で特定社会保険労務士の八木裕之氏を講師にお迎えしました。
■八木 裕之 氏のご講演より
八木 裕之 氏
八木氏は、「『いい人事制度があれば経営がうまくいく』とは限りません。会社の業績を上げるには、経営戦略をいかにうまく回すかということですが、継続的にいい業績を上げていくために、人事制度が果たす役割はとても大きいのです」と、話を始められました。
現在、多くの企業で成果主義が取り入れられている一方で、その見直しをはかる企業も増えています。今回のご講演では、今、概ねどのような流れが起きているのかをお話しくださいました。
八木氏はまず、成果主義が登場する時代的・経済的背景とともに、成果主義以前の人事制度の変遷を詳しくご解説くださいました。
日本型経営の特徴を表す言葉に、「終身雇用」「年功序列」「企業別組合」がありますが、日本型経営が行き詰まりを見せ、これらが成果主義の導入によってどのように変わっていったのかなど、詳しく話されました。
実際のところ、成果主義の定義はあいまいなものが多いのですが、八木氏は「仕事の成果に応じて、賃金やボーナスを決定する仕組み」であるとシンプルに定義づけられました。そして、成果主義導入の目的は、「成果に応じた人件費の適正な配分をする」ため、そして「従業員のモチベーションアップ」のためである、とおっしゃられました。
続いて、成果主義がどの程度普及したのかを、さまざまなデータとともにご説明くださいました。
普及はしたものの、見直しをはかるということは、「人件費の適正な配分」と「従業員のモチベーションアップ」がうまくいかなかったということを意味するわけですが、実際どうであったのか、データをもとに検証・ご解説されました。続いて、そこから浮かび上がる成果主義をめぐる課題とその対応策について、詳しくお話しいただきました。
これからの人事制度も基本的には成果主義ではあるが、それは制度ではなく考え方であり、働きがいのある職場を作るためには、今後、成果主義をどのように活用してゆけばよいのかを話され、講演を締めくくられました。
ご講演中は、深くうなずきながら聞き入っている方もたいへん多く、みなさまの関心の高さがうかがえました。ご参加いただいた方からは、「とてもよくまとまっていて、わかりやすかったです」「自分の事務所のことを考えさせられました」「専門外ですが、非常におもしろく参考になりました」などのご感想をいただきました。
八木さま、ご多忙のなか、素晴らしいご講演を本当にありがとうございました。
交流会は、近くの会場に場所を移して行いました。久々にご参加くださる方も多く、時間を忘れて終始にぎやかな会となりました。
八木さま、ご参加くださいました多くのみなさま、お忙しいなかを本当にありがとうございました。
次回10月15日(木)開催の「メンタージャム大阪」は、関西支局開設8周年記念の特別編として、「『今だから話せる葉っぱビジネスの裏側』~世界も注目する社会起業家が語る成功の極意」と題し、株式会社いろどり代表取締役社長の横石知二氏を講師にお迎えします。なお、詳細、お申し込みは、下記をクリックして、ご参照ください。多くのみなさまのお越しを心よりお待ちしております。
2009年10月開催「メンタージャム大阪 特別編」のご案内
『今だから話せる葉っぱビジネスの裏側』
~世界も注目する社会起業家が語る成功の極意~
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