【メンタージャム大阪のご報告】
2009年6月『中小企業のための公的資金調達セミナー』～講師　上地　弘恭 氏

　コンサルティングファーム関西支局では、6月18日に「メンタージャム大阪」を開催いたしました。 　今回は、「～緊急保証制度だけではありません！～『中小企業のための公的資金調達セミナー』」と題して、メンター会員で経営コンサルタントの上地弘恭氏を講師にお迎えしました。

■上地　弘恭 氏のご講演より

上地　弘恭 氏

　上地氏はまず、国がいろいろと支援策を出しているにもかかわらず、中小企業にまでなかなか資金がまわらない実情について話されました。そのなかで、銀行は、企業の決算書にもとづいて企業の格付けをし、その格付けを参考にして「貸す」「貸さない」を判断しており、金融庁からの指導も受けて、不良債権を増やさないようにしているという状況をお話しになりました。

　これが、メガバンクから地方銀行や信用組合になるにつれ、「貸す」「貸さない」のハードルが緩やかになっていくそうです。また、日頃から金融機関と情報をやり取りするなかで、自分の会社がどのような格付けをされているかを、直接聞いて把握することも重要であるということでした。

　続いて、政府の信用保証の仕組みをご説明くださるとともに、実際に上地氏が支援された企業の事例をもとに、「緊急保証制度」や「経営革新融資」などの公的資金を受けるまでの流れや現状を、細かくご解説くださいました。本来ならば、融資を断られてしまうであろう事例が、上地氏の手でどうやって融資を受けられるようになったか、みなさま熱心に聞き入っていらっしゃいました。

　資金調達の点からいえば、中小企業はメガバンクから信用組合までさまざまな規模の複数の金融機関と付き合う方が有利である、とのこと。また、取引のある金融機関から融資をよりスムーズに引き出しやすくするためには、決算書だけでなく事業報告書や事業計画書などを作成して、日頃から企業の情報開示をしておくことがとても重要であると、締めくくられました。

　講演終了後は質問が多くとび出し、みなさまの関心の高さがうかがえました。ご参加いただいた方からは、「たいへんわかりやすかったです」「全くの専門外ですが、とても勉強になりました」といったご感想をいただきました。
　上地さま、ご多忙のなか、素晴らしいご講演を本当にありがとうございました。

　交流会は、近くの会場に場所を移して行いました。久々にご参加くださる方や、初参加の方が多く、時間を忘れて終始にぎやかな会となりました。
　上地さま、ご参加くださいました多くのみなさま、お忙しいなかを本当にありがとうございました。

　なお、上地氏が代表をつとめるFMBコンサルタンツ株式会社のホームページでは、緊急保証制度やその他の資金調達に関する最新の情報が随時紹介されています。ぜひ、参考になさってください。

　次回7月28日（火）開催の「メンタージャム大阪」は、「～相続税80％、贈与税100％の納税猶予が実現！～『中小企業のための平成21年度税制セミナー』」と題し、メンター会員で、公認会計士・税理士の名倉健三氏を講師にお迎えします。みなさまお誘い合わせの上、ぜひご参加ください。

2009年7月開催「メンタージャム大阪」のご案内
～相続税80％、贈与税100％の納税猶予が実現！～
『中小企業のための平成21年度税制セミナー』

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