【メンタージャム大阪のご報告】
2009年3月『絶体絶命、待ったなし！　中小企業の退職金・年金対策』～講師　中澤　武 氏

　コンサルティングファーム関西支局では、3月25日に「メンタージャム大阪」を開催いたしました。
　今回は、「～適格年金制度廃止まで、残り3年～『絶体絶命、待ったなし！　中小企業の退職金・年金対策』」と題して、企業年金コンサルタントの中澤武氏を講師にお迎えしました。

■中澤　武 氏のご講演より

中澤　武 氏

　中澤氏は、まず適格年金制度の内容や廃止の理由、最新の移行状況についてご説明されました。続いて、移行先となる確定給付企業年金・確定拠出年金・中小企業退職金共済の各制度について、それぞれのメリット・デメリットを詳細にご解説くださいました。同時に、みなさまが誤解しがちなポイントや、これらの制度を管理・運用する金融機関が教えたがらないポイントをお話しくださり、多様な選択肢の存在を知らぬまま、企業が移行先の選択をしてしまっている現状をご指摘になりました。

　後半では、中澤氏が実際にかかわったコンサルティング例をご紹介くださいました。コンサルティング先では、「そんな運用の方法があるなんて、今まで誰も教えてくれなかった！」と驚かれることが多く、その具体例を交え、たいへんわかりやすくご説明くださいました。

　最後に、今後の金融機関の動向をお話しになりました。廃止まで実質3年を切り、「適格年金を残さないこと」が最大の目的となってきており、その最終処理に向けて動いているとのこと。企業のニーズに本当に合う商品か否かはさておき、売り急ぐ傾向も見られるので、注意が必要だそうです。「もう3年しかないが、でもまだ3年あります。勧められるままに移行をするのではなく、その企業がどうしたいのかをまず徹底的にヒアリングし、さまざまなシミュレーションをすることが重要です」と話されました。そして、「みなさんの顧問先でも、最後は金融機関が何とかしてくれると思っている担当者が多いと思いますが、決してそんなことはないということを意識してもらってください」と、講演を締めくくられました。

　講演終了後、ご参加くださった方からは、「たいへん分かりやすくて、仕事にも大いに役立ちそうです」「自分でも調べて、すぐにクライアントに勧めてみようと思います」などのご感想をいただきました。中澤さま、本当にお忙しいなかを、講師をご担当くださり誠にありがとうございました。

　交流会は、近くの会場に場所を移して行いました。講演内容について、さっそく各テーブルで話が盛り上がり、あっという間に時間が過ぎました。最後は、次回の「メンタージャム大阪」で講師をつとめてくださる須賀泰弘氏に締めのご挨拶をいただき、お開きとなりました。

　中澤さま、ご参加くださいました多くのみなさま、年度末のお忙しいなかを本当にありがとうございました。

　次回4月21日（火）開催の「メンタージャム大阪」は、「～人事・労務関連トピック徹底チェック！～『平成21年度労働関連法の改正と実務対応』」と題し、メンター会員で、社会保険労務士の須賀泰弘氏を講師にお迎えします。みなさまお誘い合わせの上、ぜひご参加ください。

2009年4月開催「メンタージャム大阪」のご案内
～人事・労務関連トピック徹底チェック！～
『平成21年度労働関連法の改正と実務対応』

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