【メンタージャム大阪のご報告】
2009年2月『平成21年度中小企業関連税制改正の行方』～講師　坂本　智彦 氏

　コンサルティングファーム関西支局では、2月25日に「メンタージャム大阪」を開催いたしました。
　今回は、「～今年は何がどう変わる？～『平成21年度中小企業関連税制改正の行方』」と題して、メンター会員で税理士の坂本智彦氏を講師にお迎えしました。

■坂本　智彦 氏のご講演より

坂本　智彦 氏

　今回のセミナーでは、昨年12月に自由民主党より発表された「平成21年度税制改正大綱」をもとに、特に中小企業にとって影響の大きいと思われる改正を中心にお話しいただきました。
　中小企業にとっては、事業をいかにスムーズに次世代に引き継ぐかが重要な問題です。事業承継の阻害要因のひとつである相続税負担の問題を解決するため、今回の税制改正では、「相場制のない株式等に係る相続税の納税猶予制度」が創設されます。
　これにより、非上場株式等に係る相続税の軽減措置について、現行の10％減額から80％納税猶予に大幅に拡充されます。坂本氏は、その適用条件や注意点を詳しくご説明くださいました。そして、「この適用条件にかなう企業がどれだけあるのか、また、あくまで納税猶予なので、実際にこれが使い甲斐のある制度であるかどうかは、非常に疑問が残ります」と解説されました。
　この他にも、同じく今回創設される「相場制のない株式等に係る贈与税の納税猶予制度」や、「中小企業に対する軽減税率の時限的引下げ」「中小企業の欠損金の繰り戻し還付」などについて、お話しいただきました。

　ご参加くださった方からは、「詳しい内容がよくわかった」「さっそく顧問先に情報提供したい」などの、ご感想をいただきました。坂本さま、本当にお忙しいなかを、講師をご担当くださり誠にありがとうございました。

　交流会は、近くの会場に場所を移して行いました。熱気ある雰囲気のなか、どのテーブルも話が弾み、あっという間に時間が過ぎました。最後は、来月の「メンタージャム大阪」で講師をつとめてくださる中澤武氏に締めのご挨拶をいただき、お開きとなりました。

　坂本さま、ご参加くださいました多くのみなさま、お忙しいなかを本当にありがとうございました。

　次回3月25日（水）開催の「メンタージャム大阪」は、「～適格年金制度廃止まで、残り3年～『絶体絶命、待ったなし！　中小企業の退職金・年金対策』」と題し、企業年金コンサルタントの中澤武氏を講師にお迎えします。みなさまお誘い合わせの上、ぜひご参加ください。

2009年3月開催「メンタージャム大阪」のご案内
～適格年金制度廃止まで、残り3年～
『絶体絶命、待ったなし！　中小企業の退職金・年金対策』

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