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【メンタージャム大阪のご報告】
2008年9月『相次ぐ食品偽装に学ぶ組織マネジメント』~講師 西川 耕平 氏
コンサルティングファーム関西支局では、9月4日に「メンタージャム大阪」を開催いたしました。
今回は、「~不祥事から見えてくる日本企業の課題~『相次ぐ食品偽装に学ぶ組織マネジメント』」と題して、メンター会員で甲南大学 EBA高等教育研究所教授の西川耕平氏を講師にお迎えしました。
■西川 耕平 氏のご講演より
西川 耕平 氏
ご講演は、新聞記事などの検索結果をもとに、ここ数年の食品偽装に絡む事件の特徴や傾向についてのご解説から始まりました。人間は弱く、不祥事をどうしても起こしてしまうものであり、「分かっちゃいるけどやめられない」という感覚は、一般的な組織のなかでも大なり小なりあるだろう、と話されました。
しかし、倫理や道徳が本当に機能していれば、どこかで歯止めがかかり、被害を最小限に食い止められたはずです。そこで、どうすれば組織全体で倫理や道徳を保つことができるのか、逆に倫理や道徳が実践できない組織とはどんな組織であるのか、といったお話をされました。
次に、近年アメリカのビジネスリサーチやコンサルティングで続いている「ポジティブムーブメント」をご紹介いただきました。
人や組織が、道徳的かつ倫理的であろうとするポジティブな面に焦点を当てて、組織全体をポジティブに変革することが、組織の成果を高めることであると各種リサーチと理論から説明。また2000年以降、アメリカやヨーロッパでの実践事例を紹介された上で、日本の偽装事例は、これとは反対の、わざわざ組織成果を下げる方向性で運営されてきたことを話され、日本の組織変革にどのように応用が可能であるか、ご解説されました。
日本で、この分野を研究されているのは、ほんの少数だそうで、ご参加者のほとんどが初めてこの理論を聞かれたのではないでしょうか。
理論のお話では、英語も多く、難しい部分もありましたが、船場吉兆の偽装事件やJR福知山線の脱線事故、また海外の事例も挙げながら、わかりやすくご説明いただきました。
また、来月の「メンタージャム大阪」で扱う「ダイバーシティ」にも触れられ、みなさまは興味深く聞いていらっしゃいました。
講演の翌日には、三笠フーズの事故米の食用転売問題が大きく報道され、西川氏のお話と重ね合わせて、ニュースをご覧になった方も多かったのではないでしょうか。
西川さま、ご多忙のなか、講師をお引き受けくださり、本当にありがとうございました。
このあとの交流会では、ご講演の内容についての意見交換にとどまらず、いろいろな話題に花が咲き、にぎやかな会となりました。
西川さま、ご参加くださいましたみなさま、お忙しいなかを本当にありがとうございました。
次回10月23日(木)開催の「メンタージャム大阪」は、関西支局開設7周年記念の特別編として、「~名だたる企業が続々導入する最新の経営戦略?~『第一人者に聞くダイバーシティ入門』」と題し、ダイバーシティコンサルタントの北尾真理子氏を講師にお迎えします。なお、詳細、お申し込みは、下記をクリックして、ご参照ください。多くのみなさまのお越しを心よりお待ちしております。
2008年10月開催「メンタージャム大阪」のご案内
『関西支局開設7周年記念特別編』
【記念講演】~名だたる企業が続々導入する最新の経営戦略?~
『第一人者に聞くダイバーシティ入門』
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