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【メンタージャム大阪のご報告】
2007年10月『関西支局開設6周年記念特別編』

 10月18日(木)、エル・おおさかにて『メンタージャム大阪 関西支局開設6周年記念』を開催いたしました。みなさまのおかげをもちまして、株式会社コンサルティングファーム関西支局は本年9月で開局6周年を迎えることができました。その感謝の気持ちをこめまして、今回はスペシャルゲストとして、日本の伝統芸能の世界から、上方落語界の若きホープ、桂米朝門下である桂歌之助さんを講師にお迎えし、『~商い(ビジネス)温故知新~「古典落語に学ぶビジネスの基本」』と題して、ご講演いただきました。


■桂歌之助 氏のご講演より

桂歌之助 氏
桂歌之助 氏

 まず、歌之助さんは、落語家の世界についてお話しくださいました。漫才などとは違い、プロの落語家になるためには、落語家のもとに弟子入りしなければなりません。どうやって師匠を選び入門に至るのかなど、ご自分が落語家になられた経緯とともに楽しくお話しいただきました。また、師匠と弟子の関係、先輩から後輩へ芸やしきたりを引き継ぐことの大切さなどをご説明いただきました。
 落語を生で初めてご覧になる方も多いため、まずは小噺を披露していただき、それをもとに、落語を演じる際のいろいろな工夫や決まりごとを教えていただきました。
 何気なく聴いている落語ですが、実は私たちを常にこちらに惹きつけるために、出だしは必ず明るく始める、同じ言葉を決して繰り返さない、といったさまざまな工夫がされていることに会場のみなさまも感心されている様子でした。
 続いて、大ネタ「百年目」から、商家の主人(旦那)と番頭のやりとりを紹介されました。主人は番頭に、「旦那」という言葉の由来から目下の者をいたわることの重要性を諭します。その諭し方は、まさに上司の鑑ともいうべきものでした。
 そして、お楽しみの一席は「はてなの茶碗」。京都・清水の茶店で名代の茶道具屋を営む金兵衛がひと休みをしてお茶を飲んだ後、自分が使った安茶碗を眺めて「はてな」とつぶやいたことから、それを見ていた油屋がこの茶碗でお金儲けをしようとする噺です。この安茶碗、最後には千両もの値打ちがついていくのですが、そこに商いの醍醐味が感じられる、笑いながら、うなずきながらの一席でした。

メンタージャム大阪講演会メンタージャム大阪講演会

 質疑応答では、「江戸落語と上方落語の違いは?」という質問が寄せられました。
 その昔、江戸落語が座敷で演じられたのに対し、上方落語は縁日など屋外で演じられたことから、道行く人の注目を集めるために、にぎやかで笑いをたくさん入れるようになったことなどをご説明されました。また、東京には真打ち制度という身分制度がありますが、大阪にはそういった制度はなく、落語家の身分はお客さまが決めてくださるのだという興味深い話もされました。
 最初は、少々硬い雰囲気で始まった講演会でしたが、会場はすぐに歌之助さんの話術に引き込まれました。ご参加者の方々からは、「登場人物のセリフに、今のビジネスに通じるものがたくさん感じられた」「人を惹きつける話し方を、講師をする際にぜひ活用したい」などの声が寄せられました。歌之助さん、ご多忙のなかご講演いただき、誠にありがとうございました。


 第2部交流会は、会場を近くのイタリアンレストランに移して行われ、広島からお越しいただいた社会保険労務士の藤井美代子氏による乾杯のご発声で始まりました。今回のメンタージャム大阪では、名古屋の税理士、加藤厚氏よりメッセージを頂戴しました。

藤井 美代子 氏
藤井 美代子 氏
メンタージャム大阪交流会

  最後は、社会保険労務士の八木裕之氏にご挨拶とともに「恒例の大阪締め」をしていただき、会は大いに盛り上がりました。
 ご参加いただいたみなさま、お忙しいなかをお集まりいただき、本当にありがとうございました。

加藤 厚 氏
加藤 厚 氏
八木 裕之 氏
八木 裕之 氏

 次回は、12月1日(土)、東京にてメンタージャムアニバーサリーを開催させていただきます。こちらへのご参加をお待ちしております。
 なお、メンタージャム大阪は、来春1月の開催とさせていただきます。詳細が決まり次第、お知らせさせていただきます。

■お問い合わせ・ご参加お申し込み先:
  株式会社コンサルティングファーム
  TEL: 03-5212-7272  FAX: 03-5212-6090
  Eメール:info@cyber-mentor.org