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【メンター事務所訪問記】
福島 三雄 氏 (弁理士/大阪)
■国際的な業務は現地の理解から
大阪市営地下鉄御堂筋線の淀屋橋駅の近くに、弁理士の福島三雄氏(メンター会員)のオフィス 福島国際特許事務所があります。 コンサルティングファームの関西支局からもすぐ近くです。
福島三雄氏(左)と大阪市中央区伏見町のオフィスにて
大阪の淀屋橋は、江戸時代の豪商「淀屋」が土佐堀川に橋を架けて管理したことから付いた地名だそうです。
そのような歴史を持つせいか、ここには街のあちこちに時代を感じさせる建築物が多数残っており、福島さんのオフィスが入っている「芝川ビル」もレトロな雰囲気を醸し出す瀟洒な洋館です。
福島さんのミーティングルームもご覧のとおり白壁に洋画が似合うカッコイイ空間です。
福島国際特許事務所が入居されている芝川ビル
福島さんはここ数年、アジア各国を訪問されているとのこと。理由をお尋ねすると、「地元の風景、特許庁、弁理士を知っていると、現地に申請を出す時や手続きのやり取りをする際に、かかる時間や手順など国の事情として腑に落ちることが多々あるのです。やはり何事も現場を知らないとダメだと思って、毎年どこかの国を訪問するようにしています」とおっしゃいます。
たしかに現地の肌感覚を持っているかどうかは、その地域で仕事をするうえで重要だな、と感心しながらお話を聞いていました。
今回はなんといってもレトロな旅。ということで、昼食は近くの大阪ガスの本社ビル(ガスビル)にある食堂にお連れいただきました。これも歴史ある風格漂う建物です。
さらに、「山口さん、『適塾』がこの近くにあるんですよ」と、福島さん。
「えー。このあたりはここ10年ほど、毎月のように来ていますけど知りませんでした」と、山口。ということで、連れて行っていただきました。
大村益次郎や福沢諭吉を輩出した緒方洪庵先生の適塾。こんなところにあったのですね。
また、近くには、日本で3番目に古い大阪市立の愛珠幼稚園もありました。
弊社の関西支局は、これほど歴史ある街のなかにあったのかと、いまさらながら知った自分が少し恥ずかしくなりました。
長時間にわたりお付き合いくださいました福島先生、ありがとうございました。
(2009年6月10日)
【プロフィール】 福島 三雄 氏
弁理士。福島国際特許事務所 所長。1979年、弁理士に登録。お客さまの創造活動を技術面、法律面においてサポートし、発明の発掘から権利の保護に至るまで各々の局面で最良の状態が得られるよう、常にお客さまの立場に立つことをモットーにしている。ビジネスモデル特許、特許・商標・意匠の侵害訴訟や不正競争防止法、著作権法、関税定率法による輸入差止にも取り組んでいる。大阪工業大学非常勤講師を務め、現在は、中小機構・ベンチャー支援センターのアドバイザー、日本弁理士会近畿支部副支部長。著書に「Q&A意匠法入門」(共著・世界思想社)。
※本データはこの記事が掲載された当時のものです